「Webデザインを勉強しても稼げないのでは?」
「フリーランスWebデザイナーになったら、どのくらい稼げる?」
「独学でも月収20万円くらいなら目指せる?」
Webデザイナーを目指して調べていると、このような疑問を持つ人は少なくありません。
実際、Yahoo!知恵袋にも「フリーランスWebデザイナーはどのくらい稼げるのか」「Webデザイナーが稼げない理由は何か」「独学から月収20万円を稼ぐのは難しいのか」といった質問が投稿されています。
結論からいうと、Webデザインという仕事そのものが「稼げない仕事」というわけではありません。
一方で、Webデザインソフトを使えるだけの状態でフリーランスになり、クラウドソーシングの低単価案件だけを受注していると、思ったように収入が増えない可能性があります。

Webデザイナーとして収入を増やすには、デザインだけでなく、顧客の課題を理解する力、営業力、提案力、Web制作周辺の知識なども重要になります。
この記事では、Webデザインが稼げないと言われる理由から、フリーランスの収入事情、独学で月20万円を目指す方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事を読むとわかること
・Webデザインが「稼げない」と言われる本当の理由
・Webデザイナーの現在の収入水準
・フリーランスと会社員で収入の考え方が違う理由
・独学からでもWebデザイナーを目指せるのか
・初心者が月20万円を目指すために必要な考え方
・これから身につけたいWebデザイン周辺スキル
Webデザインは本当に稼げないのか

「Webデザインは稼げない」という情報を見かけることがありますが、Webデザイナーという職業そのものが極端に収入の低い仕事だとは言い切れません。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」に掲載されているWebデザイナーの統計では、全国の賃金は年収539.6万円、ハローワーク求人の求人賃金は月額28.2万円となっています。
ただし、この数字には経験者や会社員なども含まれており、「未経験からフリーランスになった人が最初から500万円以上稼げる」という意味ではありません。
求人ボックスの2026年9月時点の求人統計でも、Webデザイナー正社員の平均年収は約460万円となっています。勤務先や経験、担当業務によって給与の幅は大きく、Webデザイナーの収入をひとつの数字だけで判断するのは難しいことがわかります。
つまり、
「Webデザイナーだから稼げない」
というより、
「経験が浅い段階では高単価の仕事を受注しにくい」
と考えるほうが実態に近いでしょう。
Webデザイナーの収入はどのくらい?

Webデザイナーの収入を考えるときは、「会社員」と「フリーランス」を分けて考える必要があります。
会社員の場合は、毎月決められた給与が支払われます。
一方、フリーランスの場合は、自分で仕事を獲得しなければ売上は発生しません。
たとえばWebサイトを20万円で制作したとしても、その20万円がそのまま給与として残るわけではありません。
営業、打ち合わせ、修正、経理などの時間も必要ですし、ソフト代、パソコン代、通信費、税金なども自分で負担します。
そのため、
「案件単価20万円=会社員の月給20万円と同じ」
とは考えないほうがよいでしょう。
フリーランス協会が発表した「フリーランス白書2026」では、職種を限定しないフリーランス全体で見ると、年収200万円以上400万円未満が27.7%、400万円以上600万円未満が19.9%となっています。
また、年収400万円以上の人は49.5%でした。
ただし、この調査はWebデザイナーだけを対象にしたものではありません。フリーランス全体の参考データとして見る必要があります。
興味深いのは仕事の獲得経路です。
同調査では、「最も収入につながった仕事獲得経路」として、人脈、過去・現在の取引先、エージェントサービスが上位となっています。
この結果からも、フリーランスでは制作スキルだけでなく、「誰から仕事をもらうのか」が収入を左右すると考えられます。
フリーランス全体の収入・案件獲得方法を補足「フリーランス白書2026」
Webデザインが稼げないと言われる5つの理由

では、なぜインターネットでは「Webデザインは稼げない」と言われるのでしょうか。
大きな理由のひとつが、初心者でも応募しやすい仕事ほど価格競争になりやすいことです。
1.初心者向け案件は単価が低くなりやすい
Webデザインを勉強した初心者が最初に挑戦しやすいのが、バナー制作や簡単な画像制作です。
ところが、比較的始めやすい仕事には多くの人が応募します。
その結果、「安くても実績を作りたい」という人同士の価格競争になりやすくなります。
数千円のバナーを大量に作らなければ月20万円に届かない状態では、作業時間ばかり増えてしまいます。
2.デザインができても仕事を取れるとは限らない

フリーランスの場合、「Webデザインができること」と「Webデザインの仕事を獲得できること」は別の能力です。
これは初心者が見落としやすいポイントです。
どれだけFigmaやPhotoshopを使えるようになっても、自分の存在を知ってもらえなければ仕事にはつながりません。
実際、Yahoo!知恵袋の「独学で月収20万円稼ぐのは厳しいですか?」という質問に対して、独学からフリーランスとして月20万円以上の収入を得ているという回答者もいます。
その回答で特徴的なのは、高度な技術だけではなく、知人や地域の企業などへ積極的に営業して仕事を獲得している点です。
これは個人の体験談なので誰にでも同じ結果が出るわけではありませんが、フリーランスでは営業力が重要だというひとつの実例といえます。
3.デザインだけでは単価を上げにくい場合がある
クライアントが欲しいのは「きれいなデザイン」だけとは限りません。
たとえば企業がホームページを作る目的は、
「問い合わせを増やしたい」
「商品を販売したい」
「採用応募を増やしたい」
といったビジネス上の成果であることが一般的です。
厚生労働省のjob tagでも、Webデザイナーの仕事として、依頼者との打ち合わせ、Webサイトの目的の確認、コンセプト策定などが挙げられています。
つまり現在のWebデザイナーには、見た目を作る能力だけでなく、「何のためにこのデザインを作るのか」を理解する力も求められています。
4.単発案件だけでは収入が安定しにくい
毎月新しい顧客を探していると、営業に多くの時間を取られます。
たとえば、
- 1月に20万円のホームページを制作
- 2月は案件なし
- 3月に10万円の案件を受注
という状態では、平均すると月10万円しかありません。
一方、
- サイト更新
- バナー制作
- 広告クリエイティブ
- LP改善
- アクセス解析
などを継続的に任せてもらえれば、毎月ゼロから営業する必要がなくなります。
そのため、フリーランスでは「案件を取る」だけでなく「継続して依頼してもらう」ことも重要です。
5.「Webデザインを覚えれば稼げる」と考えてしまう
ここが初心者にとって最も大きな落とし穴かもしれません。
FigmaやPhotoshopの使い方を覚えることは、Webデザイナーになるためのスタート地点です。
しかし仕事になると、
- ヒアリング
- 企画
- 提案
- デザイン
- 修正対応
- 納期管理
- 顧客対応
まで必要になります。
フリーランスなら、さらに営業や見積もり、請求なども必要です。

「デザインソフトを使える=フリーランスとして稼げる」ではないことを理解しておきましょう。
WEBデザインのオンラインスクールについて
最近とても多いなぁと感じるのが「オンラインのWEBデザインスクール」の広告です。価格もピンキリで20万円前後から80万円ぐらいが多く、ほとんどが無料セミナー受講者を対象に受講料が案内される形式になっています。
私は自分自身がオンライン講師をしていることから、こう言った高額なオンラインのWEBデザインスクールはあまりおすすめしません。
理由は、金額にかかわらず「自走」する必要があるからです。
オンラインだから好きな時に学べるというメリットはありますが、6か月間一人でモチベーションを保ち続けるのは中々難しいものがあります。

あまり知られていないようなのですが、ハローワークでWEBデザインが無料で学べることをご存じでしょうか?
求職者支援制度
WEBデザインスクールの学費が高額なために、新しいスキルを習得するのを躊躇している方のための「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」について少しご説明します。
ちなみに私の長男と次女も、この制度を利用してWEBデザインと動画編集を受講しましたが、教材費が8000円ほどで、6か月通っても受講料は0円でした。
この求職者支援制度がすごいのは、雇用保険(失業保険)を受給できない方でも、受講中に月額10万円の職業訓練受講手当が支給されることです。
つまり、毎月10万円の受講手当を受け取りながら、受講料無料(教材費と交通費は別)で、WEBデザインが学べる制度なんです。
詳しくは、あなたの市町村にあるハローワークでお確かめください。
求職者支援制度については、私の別のブログでも詳しく書いていますので興味のある方はこちらからどうぞ。→【体験談有り】求職者支援制度|無料でWEBデザインを学ぶ方法
稼げないWebデザイナーにありがちな特徴

Webデザインで思うように収入が増えない人には、「技術不足」以外の問題が隠れている場合があります。
代表的なのが、低単価案件だけを探し続けるケースです。
たとえば1件5,000円の案件で月20万円を売り上げようとすると、単純計算で月40件の仕事が必要になります。
これでは営業や修正対応を含めると、かなり忙しくなります。
反対に10万円の案件なら2件、20万円なら1件で売上20万円になります。
もちろん初心者がいきなり高単価案件を受注するのは簡単ではありません。
そのため重要なのは、最初から高単価だけを狙うことではなく、
「実績を作る段階」
から
「単価を上げる段階」
へ移行することです。

実績作りのために低価格で受注する期間があっても問題ありません。問題なのは、いつまでも同じ価格で働き続けることです。
独学でWebデザイナーになることは可能?
Webデザインは独学でも学べます。
私は、グラフィックデザインの学校を出ていますが、WEBデザインに関しては全て独学です。理由は、簡単30年前にはそんな学校もサービスもなかったからです。(笑)
現在はデザインの基礎、Figma、Photoshop、HTML・CSS、WordPressなどを学べる書籍や動画教材が豊富にあります。
そのため、
「スクールに通わないとWebデザイナーにはなれない」
というわけではありません。
ただし、独学には弱点があります。
それは、自分のデザインが仕事として通用する水準なのか判断しにくいことです。
初心者本人が「きれいにできた」と感じても、実際の仕事では文字の大きさ、余白、情報設計、視線誘導、ユーザーの操作性など、さまざまな要素を考える必要があります。
スクールの大きな価値は、情報そのものよりも、
- 作品を添削してもらえる
- 学習順序を迷いにくい
- 質問できる
といった環境にあります。
そのため、
「独学かスクールか」
を成功・失敗の分かれ目にするのではなく、
「仕事として通用するレベルまでどうやって改善するか」
という視点で考えるほうがよいでしょう。
独学から月20万円を目指すことはできる?

独学から月20万円を目指すこと自体は不可能ではありません。
Yahoo!知恵袋にも、独学から始めてフリーランスとして月20万円以上の収入を得ているという体験談があります。
ただし、その回答者も営業や人脈を利用して最初の仕事を獲得しています。
つまり、
「独学でWebデザインを覚える」
だけではなく、
「仕事を取る仕組みを作る」
ところまで考える必要があります。
月20万円を目標にする場合も、
5,000円×40件
より、
5万円×4件
さらに、
10万円×2件
というように、実績とともに単価を上げることを考えたほうが現実的です。
さらにWebサイトを納品して終わりではなく、毎月の更新や改善を任せてもらえるようになれば、収入は安定しやすくなります。
月20万円を目指すための現実的なステップ

初心者がいきなり「月20万円」を目標にすると、何から始めればよいかわからなくなる場合があります。
そこで、目標を段階的に分けて考えてみましょう。
STEP1:Webデザインの基本を学ぶ
最初はデザインの基礎を学びます。
特に重要なのは、配色だけではありません。
文字、余白、レイアウト、情報の優先順位、視線誘導など、デザインの基本原則を理解する必要があります。
ツールについては、現在のWeb制作ではFigmaを使う機会が多いため、まずFigmaを使ってWebページを作れる状態を目指すとよいでしょう。
STEP2:既存サイトを分析する
勉強しただけではデザイン力は伸びにくいため、実際のWebサイトを観察します。
「なぜこのボタンはここにあるのか」
「なぜこの文字が大きいのか」
「なぜこの順番で情報を見せているのか」
という視点で分析します。
ただ見た目を真似するのではなく、デザインの理由を考えることが重要です。
STEP3:ポートフォリオを作る
仕事を依頼する側は、
「この人に頼んだら何が作れるのか」
を知りたいと考えています。
そこで必要になるのがポートフォリオです。
実案件がない初心者の場合は、架空の企業や店舗を想定したWebサイトでも構いません。
ただし、「おしゃれな作品」を並べるだけではなく、
- 誰をターゲットにしたのか?
- どのような課題を想定したのか?
- なぜこのデザインにしたのか?
まで説明できるようにすると、提案力を示しやすくなります。
STEP4:小さな案件から実績を作る
ポートフォリオができたら、実際の仕事に挑戦します。
クラウドソーシングだけに限定する必要はありません。
知人の店舗、地元企業、SNS、制作会社への営業など、仕事の入口はいくつもあります。
フリーランス白書2026でも、仕事獲得経路として人脈や過去・現在の取引先の重要性が示されています。
STEP5:実績ができたら単価を上げる
最初の数件は実績作りを優先する方法もあります。
しかし実績が増えてきたら、少しずつ単価を上げます。
さらに、
「ホームページを作ります」
ではなく、
「問い合わせにつながるホームページを提案します」
のように、顧客の目的まで考えられるようになると差別化しやすくなります。
Webデザインで収入を増やすために必要なスキル

これからWebデザイナーを目指すなら、デザインだけに学習を限定しないことも重要です。
特に相性がよいのが、Webマーケティングです。
Webサイトを作る企業の多くは、単にサイトを所有したいわけではありません。
集客、販売、採用、問い合わせ獲得といった目的があります。
そのため、
- SEO
- 広告
- アクセス解析
- コピーライティング
- SNS
- マーケティング
などを理解できるWebデザイナーは、単なる制作担当ではなく、ビジネスの課題を一緒に解決するパートナーになりやすくなります。
また、HTML・CSSやWordPressなどの知識も役立ちます。
すべてを専門家レベルまで習得する必要はありませんが、「デザインした後、どのようにWebサイトとして実装されるのか」を理解しているだけでも仕事の幅は広がります。
AI時代でもWebデザイナーとして稼ぐには
生成AIやノーコードツールの進化によって、「Webデザイナーの仕事がなくなるのでは?」と不安に感じる人もいるでしょう。
実際、簡単な画像作成やWebサイト制作は以前より短時間で行えるようになっています。
そのため今後は、
「ツールを操作できること」
だけでは差別化しにくくなる可能性があります。
一方、クライアントが抱えている問題を聞き、
- 誰に何を伝えるべきか
- どの情報を優先するべきか
- どのようなWebサイトなら成果につながりそうか
を考える部分には、人間による判断が必要です。
AIを競争相手として考えるのではなく、
「AIを使って制作時間を短縮し、その分を企画や提案に使う」
という考え方が重要になっていくでしょう。
Webデザインだけを売るのではなく、
「Webを使って企業の問題を解決できる人」
へ仕事の幅を広げることが、今後ますます重要になると考えられます。
Webデザインで稼げないと感じたときの考え方
Webデザインを始めてすぐに月20万円、30万円と稼げる人ばかりではありません。
特にフリーランスの場合、
- 制作スキル
- 実績
- 営業力
- 提案力
- 人脈
- 継続顧客
などが少しずつ積み上がって収入につながります。
そのため、「6か月勉強したのに稼げないから向いていない」と短期間で判断する必要はありません。
反対に、
「Webデザインを勉強すれば誰でも簡単に在宅で月30万円」
といった話をそのまま信じるのもおすすめできません。
Webデザインは専門職です。
スキルを身につけ、実績を作り、仕事を獲得し、顧客から信頼を得るという段階があります。
この流れを理解したうえで取り組むことが大切です。
まとめ|Webデザインは「稼げない仕事」ではない

「Webデザインは稼げない」と検索すると、不安になる情報がたくさん出てきます。
しかし、公的な賃金統計を見る限り、Webデザイナーという職業そのものを「稼げない仕事」と決めつけることはできません。
一方、未経験からフリーランスになっただけで簡単に高収入を得られる仕事でもありません。
特に初心者の場合は、低単価案件に集中してしまったり、デザインの勉強だけをして営業や案件獲得を考えていなかったりすることで、収入が伸びないケースがあります。
独学から月20万円を目指すことも可能ですが、大切なのは「独学かスクールか」だけではありません。
デザインを学び、ポートフォリオを作り、小さな仕事で実績を作り、営業や提案を経験し、少しずつ単価を上げていくことが重要です。
さらに今後は、AIやノーコードツールによって単純な制作作業が効率化されていくでしょう。
だからこそ、
「デザインができる人」
だけではなく、
「顧客の課題を理解し、Webを使って解決策を提案できる人」
を目指すことが、Webデザイナーとして長く収入を得るための重要なポイントになります。
Webデザインを「学ぶだけ」で終わらせたくない方へ
Webデザインで収入につなげるためには、デザインスキルだけでなく、Webサイトを作る力・集客する力・仕事につなげる力も重要です。
- 「独学で何から始めればいいかわからない」
- 「WordPressも使えるようになりたい」
- 「AIを活用して、効率よくWeb制作を学びたい」
- 「将来的に副業やフリーランスとして仕事につなげたい」
そんな初心者の方向けに、WordPress・AI・Web集客を基礎から学べるオンライン講座を用意しています。
単にWebサイトを作る方法だけではなく、これからの時代に必要なAI活用やWeb集客まで学べるので、Webスキルを仕事につなげたい方にもおすすめです。
Webデザインを「勉強しただけ」で終わらせず、実際に活用できるスキルとして身につけたい方は、ぜひ講座の内容をチェックしてみてください。


